TEMPORARY ELECTRICAL WORKS
仮設電気は、現場を動かす
みんなの共通インフラ
仮設分電盤の役割から、選定・配置・安全管理までをやさしく解説します。
建設現場では、電動工具、照明、溶接機、事務所のパソコン、休憩所の空調など、さまざまな場面で電気を使います。
工事が完成する前の現場で使う電気が仮設電気です。そして、電気を安全に各所へ分ける中心的な設備が仮設分電盤です。
- 仮設電気の役割を初めて知る方
- 現場に入る職長・作業員・事務担当者
- 仮設分電盤の基本を確認したい施工管理者
仮設電気とは
仮設電気とは、工事期間中だけ使う一時的な電気設備のことです。
完成後に建物で使う照明やコンセントとは別に、工事を進めるための電気を先に用意します。建物が完成すると役目を終え、撤去または本設設備へ切り替えられます。
電動工具・溶接機など
作業場所・通路の明かり
パソコン・空調・休憩所
仮設分電盤を簡単に言うと
仮設分電盤は、現場用の大きくて安全性を考えた「電気の分配場所」です。
ひとつの電源から来た電気を、照明用、コンセント用、動力用などに分けて使えるようにします。また、使いすぎや漏電などの異常が起きた場合に、電気を止めて事故を防ぐ役割もあります。
仮設分電盤の役割
電気を「安全に分ける」+「異常時に止める」
なぜ現場の全員に関係するのか
仮設電気は、電気工事業者だけが使うものではありません。
建築、設備、内装、塗装、土工、警備、現場事務所など、多くの人が同じ仮設電気を使います。誰かが延長コードを傷つけたり、容量を超えて使ったりすると、ほかの作業にも影響が出る可能性があります。
仮設電気は「電気業者だけの設備」ではありません。現場全員で、安全に使い、異常を見つけたらすぐに共有する設備です。
選定・設計で確認する5つのこと
1.何に電気を使うか
最初に、現場で使う機器を洗い出します。照明、電動工具、溶接機、揚重機、ポンプ、現場事務所の空調など、用途によって必要な電気の量や種類が変わります。
2.同時に使う機器は何か
すべての機器を同時に使うとは限りませんが、同じ時間帯に使う可能性がある機器は確認が必要です。電気を使いすぎると、ブレーカーが落ちて作業が止まる原因になります。
3.分電盤をどこに置くか
作業者が使いやすい場所であることに加え、雨水、車両、資材、人の通行から守れる場所を選びます。緊急時にすぐ確認できることも大切です。
4.配線をどう通すか
仮設ケーブルは、通路や車両動線を横切らないように計画するのが基本です。どうしても横断する場合は、ケーブルが傷つかないように適切な保護を行います。
5.工事の進行に合わせて変えられるか
工事が進むと、作業場所や必要な電気の量は変わります。最初の計画だけで終わりにせず、工程に合わせて分電盤や配線の位置を見直します。
現場で守りたい基本ルール
雨天時や水回りでは、感電リスクが高くなります。
傷、破れ、変形、発熱があるケーブルは使用を中止します。
盤の改造や配線の変更は、電気担当者へ相談します。
ブレーカーが落ちた、焦げ臭いなどは放置しません。
施工管理者が行う日常確認
仮設電気は、設置して終わりではありません。現場の変化に合わせた日常確認が必要です。
日常点検のチェック例
□ 分電盤の周囲に資材が置かれていない
□ 盤の扉やカバーが適切に閉まっている
□ ケーブルに傷、つぶれ、被覆の破れがない
□ 通路や車両動線でケーブルが危険な状態になっていない
□ 使用していない回路が整理されている
□ 異常・変更事項が関係者へ共有されている
仮設分電盤の計画をツールで確認する
仮設分電盤の計画では、使用する機器、必要な回路、工程ごとの使い方を整理することが重要です。計算ツールを使うと、検討のたたき台を効率よく作れます。
現場条件から仮設分電盤の計画をサポート
仮設分電盤 自動設計ツールを使う →まとめ
仮設電気は、工事期間中の現場を支える重要な設備です。分電盤は電気を分けるだけでなく、異常時に事故を防ぐ役割も担っています。
仮設電気を安全に使うためには、電気担当者だけでなく、現場に関わる全員が基本ルールを理解し、異常に気付いたら共有することが大切です。
参考:厚生労働省 職場のあんぜんサイト「感電」

